dv7のタッチパッドで右クリックや中ボタンを使う(タップゾーン)
dv7のタッチパッドで右クリックや中ボタンを使う(タップゾーン)
現状は一番下の「追記3」の状態です。読むのが面倒な方はそちらで(笑)

dv7シリーズに限らず、ノートパソコンのタッチパッドではマウスの右クリックや中ボタンを再現することができません。
キーボードのコンテキストメニューボタンを使ったり、フリーソフトのClickNavigatorなど便利なツールもありますが、環境との相性もあり思うように操作できていませんでした。

そこで少し調べたところ、HPのノートPCで使われているSynaptics製のタッチパッドには、以前「タップゾーン」という機能があったことを知りました。
これはタッチパッドの上下左右のスミに右クリックや中ボタン他の機能を割り当てるというものです。
ただ、最近のHPノートではタッチパッドの左上スミをダブルタップでタッチパッドの無効/有効を切り替える機能を付けたため、この「タップゾーン」はハブられてしまったようです。

そこで、この機能を復活できないか、こちらこちらなどを参考に試してみましたが、設定画面が変更されたせいか上手くいきませんでした。
(試したSynapticsTouchPadドライバーは15.2.4.4以降)

ならば、その機能がデフォルトだったバージョンのドライバを入れてみればいいのかも、ということでドライバ検索。
バージョンを推測してインストールしてみました。
(現行バージョンのドライバはコントロールパネルのプログラムと機能からアンインストールし、再起動後に新規インストールしています)

再起動後に設定画面を出すと、旧バージョンの設定画面で「タップ」の項目に「タップゾーン」を確認。
右クリック、中クリック、ウインドウ最小化などを割り当ててみたところ、問題なく動作しました。
その他の設定項目は、ほぼ現行バージョンと同等です。

これで、タッチパッドのみで右クリックや中クリックが出来るようになりました。

参考意見
もし使用する場合は自己責任で。
古いドライバですしハードに合ってるとも言えないのでバグや不具合は前提です。また、最新の機能には対応していません。

自分の環境では使えなくなった機能(惰性スクロールやプロファイル)があり、またスクロール関係の安定性に欠けるようでした。

なお、ここで使用したSynapticsTouchPadドライバーのバージョンは15.0.24です。


追記
上の方法で旧バージョンのドライバを入れ、しばらく使って見ましたが、やはりスクロールのモタつきなどが気になります。
なので「新バージョンのドライバにもタップゾーン機能が残っている」と仮定して、もう少し検証してみました。

Synapticsデバイスは、旧バージョンと新バージョンで設定画面のデザインが違うので、プログラム自体が変更されているのかと思っていましたが、どうもレジストリでデザインしている様子がありました。
そこで、かなり乱暴ですが新バージョンのドライバに旧バージョンのレジストリを使って見ることにしました。

手順としては、先に旧バージョン(15.0.24)をインストール後、該当部分のレジストリを保存しアンインストール。
次に最新バージョン(15.2.4.4)をインストール、旧バージョンのレジストリ書き込みという感じです。
保存するレジストリは「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Synaptics」全部でも良いですが、設定画面を変えるだけなら「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Synaptics\SynTPCpl」で良さそうです。
(すぐに上書きせず、新バージョンのSynTPCpl以下をバックアップ、削除した後に上書きしました)

結果、新バージョンのドライバを旧バージョンの設定画面で呼び出すことが出来ました。
スクロールも新バージョンの動作で安定しています。

追記2
自分はタップゾーン機能の便利さと惰性スクロールのスムーズさを最優先に考えていたので納得していますが、もちろん問題点はあります。
当然ダブルタップでタッチパッドを無効化することはできませんし、この旧バージョンの設定画面からは変更できず使用不可な機能もあります。

それらの機能はレジストリを上書きする以前に新バージョンの設定画面で設定しておくか、旧設定画面にした後に今度はバックアップしておいた新しいバージョンの設定画面を上書き(もしくは新バージョンドライバの上書きインストール)すると使えるかもしれません。
その場合、タップゾーンの設定画面は無くなりますが、機能は生きてると思います。

(この件に関して、掲示板の方にコメントをいただきました。ありがとうございました)

追記3
もうHPサポートからのドライバ更新は無いようですが、Synapticのサイトから直接最新版ドライバを入手しインストールすると、タップゾーンが復活することがあります。
(確認したバージョンでは15.3.38.3と16.3.8.8)

新しいドライバはバグ修正や機能追加などもされてますが、新しい不具合があったり使用感が変わることもあるので、インストールはご自身で判断してください。
(自分の場合は16だとモーメンタム機能とドラッグドロップの相性が悪くなりました)

いろいろ書きましたが、もちろん現状で問題がない人は何もしなくて良いです(笑)